挑戦を支える一枚 ― Backyard UltraとAxio Lite

オーストラリア「DEAD COW GULLY」に挑戦

2025年6月、オーストラリアで開催されたBackyard Ultra形式のランニングレース「DEAD COW GULLY」に出場しました。

Backyard Ultraは、1時間以内に6.706kmを走り、次の1時間までの残り時間で休息や補給を行うことを繰り返し、最後の1人が残るまで続くサバイバルレースです。最後に1時間以内でコースを走り切った者が勝者となります。

今回、75時間・500km超という自己最長距離を走破し、世界中から集まった強豪の中でトップ10入りを果たすことができました。さらに、この記録により、2025年10月に米国テネシー州で開催される世界選手権への出場権も獲得しました。


進化したAxio Liteが支えたロングレース

今回のメインベースレイヤーにはAxio Lite Teeを選びました。
TETON BROS.のAXIOシリーズは、ウールとポリエステルを混紡したメーカーとの独自開発の糸(一般流通しているAXIOとは異なるTETON BROS.オリジナルの素材)を使用し、軽量で快適な着心地を実現しています。
特に2025年シーズンは素材が大幅にアップデートされ、速乾性の向上毛玉の発生を抑える改良が施され、理想的なベースレイヤーへと進化しました。

以下は、75時間を超える超長距離の実戦で実感したAxio Liteの特長です。

 

寒暖差を味方にする調温性能


レース期間中のオーストラリアは日中25度超、夜間は10度前後という寒暖差の大きな環境でした。
それでもウール特有の熱こもりは感じられず、夜の放射冷却時にも汗冷えすることなく、体がもう一枚の皮膜に守られているような安心感がありました。
高低差の大きいコースプロファイルを昼夜走り、寒暖差の激しいトレイルランニングの100マイルレースにも最適だと感じます。

 

ウールの常識を覆す速乾性


素材の改良により、従来比で格段に早い乾きを実現。
25度前後の気温でも直射日光下では大量の汗をかきましたが、Axio Liteは素早く汗を逃し、ウェア交換を最小限に抑えることができました。
日本の高温多湿な夏を除けば、幅広いシーズンで快適に使えると確信しています。

 

長時間でも安心の防臭効果

ウールの持つ天然の消臭機能も特筆すべき点です。
汗をかいたウェアを乾かして再び着用しても不快な臭いはほとんどなく、レース中のストレスを大幅に軽減してくれました。ウェアを着替える頻度も他の選手に比べて少なく済みまいした。
夏の日本アルプス縦走でもその効果は顕著で、連日の着用でも快適さが持続しました。


世界選手権へ、Axio Liteとともに

Axio Liteは、寒暖差の激しい環境や長時間に及ぶアクティビティにおいて、快適さとパフォーマンスを支える心強いベースレイヤーです。
2025年10月、私はこのAxio Liteとともに、テネシー州で開催される世界選手権という次なる舞台に挑みます。

この記事を書いた人

小松 広人

小松 広人

ハナサケ株式会社
TETON BROS.のサイト構築・オンラインストア運用を担当。
ウルトラトレイルやバックヤードウルトラなど超長距離レースに出場しています。
2025年バックヤードウルトラ世界選手権に出場予定。
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