ランニングレースから日常まで。私が使い分けるTETON BROS.のおすすめショーツ3選

トレイルランニングやバックヤードウルトラのような長時間におよぶアクティビティでは、シューズや補給だけでなく、「どんなショーツを選ぶか」も意外と重要だと思っています。

収納力、動きやすさ、濡れへの強さ。求める性能はレースだけでなく、その日のスタイルやモチベーションによっても大きく変わります。さらに、ランニング以外の時間でも履きたくなる一本があると、自然と出番も増えていきます。

今回は、私が実際にレースや日常で使っている、TETON BROS.のお気に入りショーツを3点紹介します。

01 Trail / Long Race

Scrambling Short

Scrambling Short

Scrambling Short最大の特徴は、Wind River Hoodyなど軽量シェルが収納できる大容量ポケットが3つ備わっていること。

レース中はウィンドシェルのほかにも、帽子・アームカバー・ネックウォーマーといった細かい装備品や、ソフトフラスク・ジェル・補給食なども持ち運びます。

補給や装備が増えるロングレースでは、「ちょっとしまいたい」という場面が頻繁に訪れます。そんな時にザックやウエストポーチを開け閉めせず、ショーツに直接入れられる手軽さが気に入っている点です。

丈はランニングショーツとしてはやや長め。そのためランニングだけでなく、ハイキングや登山、夏場の日常着としても使いやすいです。一方で、PERTEX EQUILIBRIUMとDouble Weave Softshellを組み合わせた軽量素材で構成されており、走っていても足さばきが気になることはありません。

実際、トレイルランニングからバックヤードウルトラまで、ランニングシーンで最も出番の多いショーツです。

2025 Dead Cow Gully Backyard Ultra

2025 Dead Cow Gully Backyard Ultra Photo by Koshiro Noda

周回ごとに装備を調整しながら走るバックヤードでは、シェルや食料、小物類を頻繁に出し入れします。Scrambling Shortの収納力のおかげで必要なものへすぐアクセスでき、長時間のレース中もストレスを感じませんでした。

装備を「持つ」という感覚より、「必要なものが常に手元にある」という安心感。Dead Cow Gullyの長い時間を支えてくれた一本です。

「走る」と「遊ぶ」の境界を越えて使えるショーツだと思っています。

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02 Road / Trail Race

ELV1000 5.5in Hybrid Short

ELV1000 5.5in Hybrid Short

3本の中で、「純粋にレースで一番使いやすいショーツは?」と聞かれたら、おそらくこのHybrid Shortを挙げます。

Scrambling Shortより丈が短く、足さばきを重視するランナーにもおすすめ。走った時のストレスが少なく、テンポよく前へ進める感覚があります。

背面には軽量ウィンドシェルが収納できるポケット。さらに両サイドには補給ジェルがちょうど収まる縦長ポケットがあり、ランナー目線の設計がポケット構成にも表れています。

両脇の縦型ポケットはジェルの揺れも気になりにくく、補給食だけでなく、飲み終えた後のゴミを一時的に収納する時に重宝しています。

タイムや順位にこだわりたいレース、真夏の暑い日のランニングで活躍するショーツです。

2025 Mt.FUJI100

2025 Mt.FUJI100

100マイルレースでは補給の多くをジェルに頼るため、ポケットへのアクセスの良さがとても助かりました。収納力は必要十分。そして何より、最後まで足運びが軽い。

速さや軽快さを求めるなら、この3本の中では最もおすすめしたいショーツです。

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2つのパンツの収納性を支える2つの工夫

Scrambling Short / ELV1000 5.5in Hybrid Shortに共通するのは、走りながら必要なものを素早く出し入れできる収納性です。この収納性を支える工夫が、両モデルには施されています。

ウエストをきちんと締める

ウエストをきちんと締める

ポケットにものを収納している時には、パンツが落ちてこないようにウエストを紐で絞って履きます。紐は薄い素材でできているため体への干渉が少なく、樹脂が滑り止めとなって解けにくい仕様です。

収容したものを取り出しやすく

収容したものを取り出しやすく

背面ポケットのジッパーの引き手は湾曲しており、生地と引き手の間にスペースができて、掴みやすい形状となっています。

03 Multi-Activity / All-Day

Climbing Surf Short

Climbing Surf Short

名前の通り、本来はサーフィン・クライミングでの使用を想定されたショーツ。「汗による張りつきが少なく、ストレッチ性の高いHead Wall Hoodyの生地でサーフショーツを作りたい」という発想から生まれたモデルです。

私はこのショーツを、クライミングではなくランニングとサーフィンの両方で使っています。(時にはテントサウナなどでも!)

ウェットスーツが暑い夏場のサーフィンでも、大きな波の中で腰回りにしっかりフィットする安心感があります。一方でクライミング由来の可動性もあり、とにかく動きやすい。実際に走ってみると、ランニングでも驚くほど快適です。サーフショーツ特有の野暮ったさや脚さばきの悪さは皆無。

また、一般的なサーフショーツよりシルエットがすっきりしていて無駄な装飾がなく、街でも違和感なく履けるのも気に入っている点です。

夏場はこの一本で、ランニング・サーフィン・ハイキングから日常生活、オフィスワークまで過ごせます。(サーフショーツで仕事をしているとは思っていないはずです。)

「今日は何をする日だろう?」ではなく、「これを履けば大体なんとかなる」—— 夏になると、つい手に取ってしまう一本です。

2024 Backyard Ultra 東京大会

2024 Backyard Ultra 東京大会 Photo by Takumi Ishiyama

このレースでは、経験したことがないほどの豪雨に見舞われました。多くの選手がショーツを履き替えたり、レインパンツへ変更したりする中、私は最後までこの一本で56時間走り続けました。

サーフ用途を想定した素材のおかげで、濡れても肌へ張り付きにくく、不快感や冷えを感じることはありませんでした。股ズレなどのトラブルも皆無。

この荒天のレースではトップスは天候に合わせてこまめに変更しながらも、ショーツだけは「装備を変える」という発想すら浮かばないほど快適でした。

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まとめ — ショーツ選びは、走り方や遊び方そのもの

同じランニングでも、シーンや目的によって求める性能はまったく違います。

私はレースの種類や、その日の過ごし方によって履き分けています。 「今日は何を履こうか」ではなく、「今日はどう遊びたいか」。 そんな基準でショーツを選ぶのも、アクティビティの楽しさの一つかもしれません。

この記事を書いた人

小松 広人

小松 広人

ハナサケ株式会社
TETON BROS.のサイト構築・オンラインストア運用を担当。
ウルトラトレイルやバックヤードウルトラなど超長距離レースに出場しています。
2025年バックヤードウルトラ世界選手権に出場。
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