極限に挑む私が、Teton Bros.を選ぶ理由

製品レビュー

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そこでしか味わうことが出来ない景色を求めて、国内外のアドベンチャーレース、山岳レースに挑戦するアドベンチャーレ―サーの安田光輝さん。

時には何日間も山に入り、あらゆるシチュエーションと対峙。フィジカル、知識、経験、精神力、チームワークに加えて、パフォーマンスを最大限に引き出すウェアもレースを乗り越えるうえで重要な要素だと捉えています。ストレスなく着続けることができ、命を守るギアとして、ウェアをどのような考えを持って選んでいるのか。そして、実際のチャレンジでどのようにTeton Bros.の製品が活躍しているのか、教えていただきました。

 

アドベンチャーレースにおけるウェア選びの重要性

そこでしか味わうことができない「まだ見たことのない景色」を求めて、国内外のアドベンチャーレースをはじめ100㎞、100マイルを超えるトレイルランニングや山岳レースに出場しています。
1年の中で目標とするレースを2つほど決めて、そのレースに向けたトレーニングで山や沢に入ったり、「準備のためのレース」に出場しています。

私が出場するレースは地図を読みながら道のないところをかき分けて進むようなレースも多いため、山に入ってトレーニングをする際は、地図を見ながら沢を詰めたり、破線ルートや地図にない道を進むなどバリエーションを持たせた行動をとる場合もあります。また、海外のレースではラフな天候の中でもレースを続行することが多いので、天候の悪い日にトレーニングで山に入ることもあります。
そのため、時には思うような巡航速度で進めなかったり、予想以上に体力を消耗して大汗をかきながら藪の中を進んだりすることもあります。

そんな時に怖いのが汗や雨によって身体が濡れて「冷やされる」ことです。悪天候の中や、夜間・高所など気温が落ちた中で身体が冷やされれば、パフォーマンスが落ちてしまうだけではなく、命のリスクにもつながります。

なので「濡れても冷えづらい生地のウェア」や「生地が保水している時間が圧倒的に少ないウェア」、「活動中にオーバーヒートしないように換気しやすいウェア」を身に着けるようにしています。そうすることでリスクを減らすだけではなく、レース中にウェアのレイヤリング着脱を減らしてストレスなくレースを進めることにも役立っています。

濡れること以外にも、身に着けていて「ストレスを感じずに行動が続けられるか?」ということも気にかけている点です。
「当たりがある」「擦れる感覚がある」「大きくズレ動く・ブレる感覚がある」「濡れてまとわりつく」「大きな動きをしようとしたときに動きを制限される」等、自分がやろうとしている動きを発するタイミングでノイズが入る際に小さな「ストレス」がかかります。長いレースになればなるほど、この小さなストレスが積み重なることで決定的なダメージにつながるので、練習の段階で道具を試すことで本番でも快適に使えるかを検討します。

 

自然の中に入っていくと時には自分が想定していた以上にしんどい思いをすることがしばしばあります。そんな時ほどふいに素晴らしい景色に出会ったり、しんどいところを抜けた先に絶景が待っていたりします。ハードな経験があるからこそ自然が魅せてくれる「そこでしか観ることができない景色」に救われます。この体験が自然の中に入っていく・レースに出場するための原動力になっています。
この「絶景」をちゃんと味わえるよう、途中のハードなところで心身が折られないようにするためにもウェアをはじめ道具選びは入念に行いたいのです。

 

AXIO LITEが私のアクティビティで最適な理由

プロアドベンチャーレースチームでの活動から引退して、個人でレース活動をすることを始めたのが2022年。新たな職場として働き始めた専門店「STRIDE  LAB」で初めてTeton Bros.の製品を触り、使い始めました。

アルプスでのファストパッキングに出かけることが増えた際に、日差しの強い晴れた時から急な天候の変化による風雨にさらされた時まで、幅広い温度域で耐えられるベースレイヤーが欲しいと考えました。その時出会ったのがAXIO LITEシリーズです。

 

私は山に入っていく時、特に標高2,000mを越える山ではAXIO LITEシリーズを着て行動します。なぜなら使用している生地の【汗冷えの低減】と【速乾性能】のバランスが絶妙だからです。

夏のアルプスに行くと平地よりも気温はグッと下がります。特に朝晩は冷え込むので、日の出前から動くときは大抵レインウェアを着ています。かと思えば写真のように日差しが出始めるとハイクアップの最中ならジリジリと焼かれるような日差しにあっと言う間に汗をかかされます。

そんな気温が大きく変わるようなシーンで、AXIO LITEのハイブリッドウール生地は、生地から伝わる冷え感が少なく、且つ薄めの生地厚とポリエステル繊維の効果でかいていた汗をいつの間にかサラッと乾かしてくれています。私にとっては着ていてストレスがとても少ないので、2~3泊のアルプス縦走であれば通して着続けているくらい(笑)。

2025年1月末にニュージーランドで開催されたアドベンチャーレースでもAxio Lite L/Sをベースレイヤーで着用。高所かつ風が強いシチュエーションが続いたため、Axio Lite の安心感が◎

 

幅広い温度域で大きなストレスを感じることなく着ていられるこのウェアは重宝しています。シンプルな見た目も相まってフィールドだけでなく、日常生活でも愛用するなど、今はヘビーユーズしています。

 

「頼れる相棒」Scrambling Short

2025年1月末にニュージーランドで開催されたアドベンチャーレースでの一幕。

1番最初のマウンテンバイクセクションは雨の中走ることになり、ダウンヒルを終えた後は雨とバイクによってはね返った泥で全身濡れて汚れた状態でした。それでもまだまだレースの序盤だったことと、後に控えているトレッキングセクションでハードな登りが待っていることが分かっていたので、スクランブリングショーツの速乾性能の良さを信頼していたので履き替えずそのまま動くことにしました。

結果、稜線へ取りつくためのハイクアップをしているうちにショーツが乾いてきてくれたこと、そのおかげで道のない急登をガシガシと登っていく際ショーツに動きを制限されることなくスムーズに足を上げて段差を乗り上げていけたこと等、スクランブリングショーツを履いたままで再出発して正解でした。

また、スクランブリングショーツの良いところは腰についている大容量のジッパーポケットです。ここに食べ終えた行動食のゴミをしまっておいたり、危険なところでは地図とコンパスをしまうのに活用するなど様々な用途に使えます。

結局レース中は下着や上半身は履き替えても、スクランブリングショーツだけは終始履いて行動していました。それほどまでにストレスなく履いていられる「頼れる相棒」のような一着でした。

 

私がTeton Bros.の製品を選ぶ理由

私が挑戦したいレースは、気候や気温の変化が大きい環境で開催されることが多いです。

そのため、環境変化の中でも耐えられる、トラブルによっていつものように動けなくなってしまった時にも耐えられるウェアは目標を達成・完走するための必須アイテムです。

Teton Bros.ウェアはガイドやアスリートからのフィードバックを基に製品開発を行っているため、製品に使われている素材をはじめ、縫製まで「ストレスなく行動できる」ものを選んでできていることを実際に使って肌で感じています。安心してレースに臨むために欠かせない存在(ギア)が私にとってのTeton Bros.ウェアです。

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この記事を書いた人

安田光輝

安田光輝

大学卒業後からトレイルランニング・山岳ナビゲーションスポーツを始め、現在に至るまでに国内外のアドベンチャーレース、山岳レースに挑戦。昨年は日本アルプス415kmを縦断するレースを完走。 ランニングショップ「STRIDE LAB」横浜店のスタッフとして商品の提案を行っている。一年の多くをウール製品を着て過ごしているという大のウール好き。

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