登山用のクランポンとは?種類や選び方、装着方法を詳しくチェック!

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こんにちは!アウトドア・ブランドのTeton Bros.(ティートンブロス)です。

 

ふかふかの雪や踏み固められて氷になった地面など、雪山登山は滑る危険性があります。

そんなときに欠かせないのが「クランポン」。

 

滑り止めの役割をするクランポンがあることで、雪山登山の快適性はもちろん、安全性がぐっと高まります。

今回はクランポンの種類や選び方、装着方法についてご紹介します!

クランポン

 

 

登山靴に装着するクランポンとは?種類もチェック

クランポンとはギア(登山用具)の一種で、靴底に装着する金属製の爪のこと。

氷や踏み固められた雪の上を歩くときに滑り止めの役割を果たします。

 

ドイツ語で「アイゼン」とも言い、クランポンは英語・フランス語での名称です。

 

クランポンの爪の本数は4~12本まであり、用途によって分かれます。

 

爪の本数が4〜6本のクランポンは、低山の雪山ハイキングや夏の雪渓歩行などで使用します。

「軽アイゼン」とも呼ばれ、爪の数が少ない分、軽量なものが多いです。

つま先部分に爪が付かないので、急な斜面の雪面を歩くには滑り止め効果が弱く、斜度が少なく雪が柔らかい場所に向いています。

爪の本数が10~12本のタイプはつま先部分にも爪があり、積雪量の多い中山や高山での縦走、アイスクライミングなどで使用します。

4〜6本のものと比べて爪が長く、「返し」や「刻み」が付いているので、爪が氷に深く引っかかることで転倒や落下を防ぎます。

 

クランポンは爪の本数以外にも、装着方法によって種類が分かれます。

装着方法の違いについては、次で詳しくご紹介しますね!

 

 

クランポンの装着方式は主に3つ!それぞれの特徴とは

登山靴には、クランポンを引っかけるための「コバ」と呼ばれる部分があるタイプと、無いタイプがあります。

コバの有無によってクランポンの装着方法は主に「バンド式」、「セミワンタッチ式」、「ワンタッチ式」の3つに分かれます。

 

それぞれどんな特徴があるのか、メリットとデメリットも合わせてご紹介します。

 

バンド式の特徴とメリット・デメリット

バンド式はコバが無い登山靴での装着方法です。

4〜6本のクランポンはこのタイプが多く、バンドを使って靴にクランポンを固定します。

  • メリット:色んな種類の登山靴に対応できる
  • デメリット:取り付けに手間がかかる、適切なきつさで固定しないと靴が多少動くことがある

 

セミワンタッチ式の特徴とメリット・デメリット

セミワンタッチ式は、コバがかかとのみに付いている登山靴での装着方法です。

かかとはバックル、つま先はバンドで固定します。

  • メリット:バンド式より素早く取り付けられる
  • デメリット:バックルをしっかり固定しないと外れてしまう可能性がある

 

ワンタッチ式の特徴とメリット・デメリット

ワンタッチ式は、つま先とかかとにコバが付いている登山靴での装着方法です。

金具とレバーを使ってクランポンを固定します。

  • メリット:スムーズに着脱できる
  • デメリット:靴との相性が悪かったり、取り付け方を間違えたりすると登山中に外れる可能性がある

 

どの装着方法にもメリット・デメリットがあります。

登山靴をすでにお持ちの方は、まずはどの装着方法が可能かチェックしてみてくださいね。

 

 

登山用のクランポンの選び方と注意点も確認しておこう!

クランポンの種類は先述の通りですが、「自分に合ったクランポンをどのように選べば良いのかわからない」という方もいらっしゃると思います。

登山用のクランポンを選ぶときのポイントや、クランポンを使う際の注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!

 

登山用のクランポンを選ぶポイント

登山用のクランポンを選ぶポイントとして、まずどんな山で使うのかを明確にすることが大切です。

 

一般的に、低山の雪山ハイキングや夏の雪渓歩行などは4~6本爪のクランポン、積雪量の多い中山や高山での縦走・登攀(とうはん)などは10~12本爪のクランポンを使用します。

 

爪の本数だけでなく、爪の向きや形なども重要なポイント。

 

アクティビティ別だと、例えば縦走の場合は歩行しやすいように、前の爪が横向きで返しが付いたもの。

アイスクライミングは氷壁に刃を突き立てるので、前の爪が縦向きで刻みが付いたものなどが適しています。

 

手持ちの登山靴に合わせてクランポンを購入するなら、その靴との相性も重要です。

 

特にワンタッチ式は相性が合わないと、使用中に外れてしまう可能性があります。

なるべく自分の登山靴をお店に持参し、試着してぴったり合うものを見つけましょう。

 

その際は、つま先とかかとがしっかりフィットしているか、クランポンと靴底の間に隙間がないか、クランポンと靴底の横幅がぴったり合っているかなどをチェックしてください。

 

クランポンを使用する際の注意点

クランポンを使用する際は、以下の点に気を付けましょう。

 

登山靴にしっかりと取り付ける

クランポンと登山靴に隙間があると、雪が詰まりやすくなります。

少しきついと思うくらい、しっかりと固定してください。

 

底靴に雪が付着したら落とす

湿った雪の上を歩くとだるま式に雪が靴底に付着します。

そのままにしておくと滑る可能性があるので、ピッケルやストックなどで叩いて落とすようにしましょう。

 

靴底に雪が付きにくくなる「アンチスノープレート」が付属したクランポンを使用するのもおすすめです。

 

持ち運ぶときは爪が当たらないように収納する

雪をしっかりつかむ爪は鋭利なので、持ち運ぶ際にむき出しだと怪我をするおそれがあります。

 

特に公共交通機関などで移動する際は、登山リュックや専用のケースなどに収納しましょう。

爪部分を保護するプロテクターを付ければ、リュックなどが傷つく心配もありません。

 

使用後はこまめな手入れをする

クランポンの使用後は、必ず水洗いして泥などの汚れを落とし、乾燥させて保管するようにしましょう。

 

金属部分はサビないように、サビ止めスプレーをしたり、ケア用のオイル・ワックスなどを塗布してお手入れをしてください。

鋭さがなくなってきたなと感じたら、金属ヤスリをつかって、できるだけ元の角度と同じように研ぎましょう。

 

クランポンは雪山登山で重要なアイテムです。

目的や靴に合わせて、ぴったりのものを見つけてくださいね!

 

 

登山用のクランポンを正しく使って安全な登山を!

登山用のクランポンとは靴底に装着する金属製の爪のことで、氷や踏み固められた雪の上を歩くときに滑り止めの役割を果たします。

 

クランポンは爪が4〜6本のタイプは低山の雪山ハイキングや夏の雪渓歩行、10~12本のタイプは積雪量の多い中山や高山での縦走、アイスクライミングなどで使用します。

 

装着方法はバンド式、セミワンタッチ式、ワンタッチ式の3種類があり、アクティビティの内容や靴の相性などで選びます。

靴との相性が悪いと使用中に外れてしまうおそれがあるので、手持ちの登山靴に合わせる場合はお店に持参し試着してみると良いでしょう。

 

クランポンの爪は鋭利なので持ち運ぶ際は十分気を付けて、雪山登山を楽しんでくださいね!

 

Teton Bros.はアウトドアブランドとして、雪山登山に適したウェアやバックパックを各種取り揃えております。

クランポンの爪などの鋭利なものによる損傷を防ぐ素材のウェアもありますので、ぜひご活用ください!

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