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[TB JACKET & PANT] 進化を続けるシェル

ガイドインプレッション

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北海道小樽市在住、スキーガイドで山岳ガイドオフィス「NORTE(ノルテ)」主宰の立本明広氏から「TB JACKET」と「TB PANT」のコラムが届きました。
立本明広 [ AKIHIRO TACHIMOTO ]  http://www.norte-sapporo.com/JP/


Teton Bros.のフラッグシップモデルであるTB JACKET & PANTは常に進化をし続けるシェルである。
初代モデルから最新モデルまで、これまで幾多のアップデートを重ね現在に至っている。
これまで僕は数々のブランドの何十着ものジャケットを着回してきたが、TB JACKET & PANTほどひとつのモデルに拘り続け、着心地や性能を追求し続けているブランドを僕は知らない。

山岳ガイドである僕は11月下旬から5月中旬までの約半年間、スノージャケットとパンツは仕事でもプライベートでもほぼ毎日のように着ることになる言わば作業着なのだが、機能面でも使い勝手の面でも少しでも不具合があると厳しい環境下では途端にストレスになる。それは登行にも滑りにも悪影響を及ぼし、ひいてはガイドとしての安全管理にも問題が発生してくる。したがって、ストレスなく着続けられるということは非常に重要なのだ。
自分が理想とするシェルは、どんな状況でも着ていることを意識させない快適さだ。

防水性や通気性はもちろん、重量、カッティング、縫製、ジッパーの滑り具合やベンチレーションの配置、そして耐久性など、相反する要素をバランスさせ、トータルで完成度の高い着心地を追求するのは容易なことではないと思う。その点で、このTB JACKET & PANTは注目だ。
TB JACKET & PANTはこれまでに滑り手たちによるフィールドからのフィードバックを何度も受けて細部の変更を繰り返し、より良いシェル素材をメーカーと共に開発し定期的にアップデートさせながら徹底して使い勝手の良さを追求し、まさに着ていることを意識させない快適さを実現させたモデルである。

まずはTB JACKETだが、肩周りのカッティングはバックパックを背負った状態でどの方向にも動かしやすく、袖口はグローブをしたままでも楽に着脱できる。
秀逸なのはベンチレーションの配置。
一般的なジャケットに採用されている脇の下にあるものだとバックパックを背負った状態では開閉しづらいので、以前使っていた別のブランドのジャケットでは面倒臭がってほとんどベンチレーションを使うことはなかった。しかし、TB JACKETを使い始めてからは行動中でも頻繁にベンチレーションを使うようになった。左右のベンチレーションを開放すればウェア内部に効率良く風を通すことができるし、横からの風が強い時には、風下側だけ開放するといったように、より細かい体温調節も可能だ。いつでも楽に開閉できる上に調整幅が広く、すこぶる使い勝手が良い。

TB PANTの履き心地が良い理由は下半身の動き方を考えて立体的に裁断されたパターンが優れた素材と相まってストレスがなく、優れた着心地を実現しているからだ。個人的に一番気に入っている点は、腹部をぐるりと一周するジッパーだ。ビブとしても使えるし、春先の暖かくなった時期にはビブ部分をサッと取り外してパンツとしても使用できる。僕は腹回りをいつもゆったりとさせておきたいので、もっぱらビブとして使っているが、時々のシチュエーションに合わせてビブかパンツかを簡単にチョイスできるのはとてもユニークだと思う。そしてこのシステムは、実はフィールドでのトイレで便利この上ない。
ジャケットを脱がずに用を足せるシステムは他ブランドの製品にもあるが、TB PANTのようなシステムは他ブランドでは見たことがない。シンプルなシステムなだけに、初めて履いた時は「ホントに使えるの?」と思ったが、実際使ってみるとジャケットを着たままでも操作がしやすく、今では悪天候の中でも素早くコトを済ませる事ができるし、暗闇のなか手探りでも着脱ができるようになっている。

使い手と造り手が欲しいものを真剣に追求し続けてきた結果、「今考えられるベストのシェルを」という思いが製品にしっかりと反映された。
それが、TB JACKET & PANTだ。
しかし、今のベストは未来のベストではないはずだ。3年後、5年後そして10年後、その時代の「ベスト」を追求していくのがTeton Bros.でありTB JACKET & PANTなのではないだろうか。

今後の進化が楽しみでならない。

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この記事を書いた人

立本明広

立本明広

北海道をベースに活動を行なっている山岳ガイドオフィス「NORTE(ノルテ)」主宰。高校、大学時代はクロスカントリーの選手として国体,インターハイ,インカレで活躍。 1996年より北海道に移住し山岳ガイドとして活動を始める。

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