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次世代の通気防水素材 「 Täsmä 」誕生

開発ストーリー

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今期より、Teton Bros. のテクニカルシェルのラインナップとなった新素材「Täsmä」(タズマ)は、3年以上に及ぶ東レとの共同開発によって実現に至りました。
その開発に携わっていただいた東レ株式会社の中島直哉さんからのレポートになります。


10 年以上前、当社は一度ESP 膜(※)の開発に着手しましたが、当時は耐水圧と通気度のコントロールが非常に難しく、断念を余儀なくされました。しかし近年、製膜技術が進歩したことと、アウトドア市場から着用快適性をさらに向上させるために、透湿性だけではなく「通気性」という切り口での要望が増えたことから、それらを満たす最適解になりえるESP 膜の開発を再開することとしました。 課題となる耐水圧と通気性をバランス良く設計するために、当社の技術開発センターや高次加工の技術部署、営業、染工場各社様が連携し、定期的な打ち合わせによる情報の共有、課題の洗い出しを行い、数十回を超える実機試験を繰り返しました。 その結果、従来のESP 膜よりもウェブのムラを最小限に抑える特殊積層技術により、耐水圧等の機能性を均一化した設計の確立に成功しました。また、当社が所有する人工気象室「テクノラマGⅢ」を使用した着用評価では、当社の既存防水透湿素材や他社品と比較して、運動強度や環境温度にかかわらず、衣服内湿度も低く、アウターシェルの裏側における結露量も少なく、着用快適性において優位性があることも確認しております。
こうして、当社独自のESP 膜及びその高次加工技術を確立することができましたが、今後は、フィールドをメインにしたR&D に特化したTetonBros. と共に素材開発を継続し、当社ならではの豊富なファブリケーションを融合することで、より進化した素材の提供を心がけていきます。

※「ESP 膜」とは エレクトロスピニング製法による通気性防水メンブレン。ミクロ単位のポリウレタン繊維をシート状に吹き重ねた もので、何層にも重なるミクロの網の目が水分を遮断し、通気を可能にする。防水性と通気性を併せ持ち、なおかつ、 やわらかな着心地を持つ次世代の通気性防水素材「Täsmä(タズマ)」テクノロジーの要。


中島直哉 -Noya Nakajima-

東レ株式会社

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