2024.05.02
Teton Bros. の春夏用レインシェル選び方
Teton Bros.では夏山シーズンの「レインシェル=雨具」として、目的や用途に応じたYari Jacket(WomensはWS Oze Jacket)、Feather Rain Jacket、Tsurugi Lite Jacketの3モデルを揃えています。このコラムでは、これらの違いや使い分けを解説します。
製品 | Yari Jacket/WS Oze Jacket | Feather Rain Jacket | Tsurugi Lite Jacket |
素材 | 20デニール Stretch Cordura Super Durable 3L | 20デニール Stretch Cordura Super Durable 3L | 20デニール Täsmä |
重量 | 265g (Size M) | 190g (Size M) | 240g (Size M) |
ポジショニング | 春夏用アルパインシェル | 超軽量レインシェル | マルチパーパスレインシェル |
特長 | 充実したフルスペック仕様 | 超軽量 | 多用途に活躍 |
使い方 | ・アルパインエリアを含む高い標高での登山 ・2泊以上の縦走登山 | ・バックパック内に常備する非常用シェル ・ライトトレッキング | ・ライトトレッキング ・各種アウトドアアクティビティ |
3つのモデルに共通しているのが素材の機能性です。雨や風に対するプロテクション性に優れ、体の動きを損なわないデザインとストレッチ性を持ち、高い耐久性を備えます。素材の機能性の詳細については各製品のページを参照してみてください。
Yari Jacket / WS Oze Jacket / Yari Pant
Yari Jacket&Pant(WomensはWS Oze Jacket)は山での実用性やフルジップ仕様ならではの使い勝手の良さを重視したTeton Bros.定番の春夏シェルジャケットとパンツです。
仕様としては、Yari Jacket/WS Oze Jacketはアルパインヘルメット対応のフード構造、前面のストッパーで縦横方向の調整が可能です。
ベンチレーションはTeton Bros.のフラッグシップ「TB Jacket」から継承したデザイン(=機能)。胸元から脇腹まで斜めに大きく開くベンチレーションで換気効率が高く、登山などでとる前傾姿勢時には大きく開き、外気を入れ込みやすいのも特長です。袖口は細めのベルクロタブで包み込むようにフィット感を調整できます。
パンツのYari Pantはフロントジッパー、止水ジッパー付きのウェストポケット。膝下から大きく開くサイドジッパーの仕様は春夏用レインシェルの王道です。
今季、高い防水透湿性を誇りつつ、20万回以上のテストに耐えうる驚異的な耐摩耗性を発揮するタフな素材にアップグレードしたことでレインシェルを超えたアルパインシェルとしての性格を強めています。
Feather Rain Jacket/Feather Rain Pant
Feather Rain Jacket&Pantは、Yari Jacket&Pantと同様の素材(Stretch Cordura Super Durable 3L)を採用しています。強靱な素材の特長を生かしつつ、軽量化を重視したシェルです。
フードはヘルメット非対応。大容量のポケットが胸に1つ、脇下にはファスナーを使用しないベンチレーション等、必要な機能をミニマムにして搭載した結果、3レイヤーシェルながら上下で330g(Mサイズ)という抜群の軽量性を実現しています。
Feather Rain PantはYari Pantよりも細身のシルエットですが、膝まわりの立体裁断により、膝の曲げ伸ばしや足上げにはストレスはありません。また、膝下まであるジッパーは裾が大きく開くため、雨の中でも着脱しやすくなっています。共にバックパックに常備する緊急用シェルとして最適です。
Tsurugi Lite Jacket
Tsurugi Lite Jacketはアイスクライミングのシェルとして開発した「Tsurugi Jacket」の機能とデザインを継承した無雪期(春夏メイン)の様々なアクティビティに対応するシェルです。
最大の特徴はプルオーバーであること。首から脇腹まで大きく開くダブルジップのベンチレーションはプルオーバーの着脱しづらさを解消しながら、効果的に換気を行えます。
ジャケットのセンターにファスナーがないことでウェア自体の軽量化、さらに腹部にジッパーがないことで着心地はやわらかで、あらゆる体の動きにストレスはありません。
もちろん、レインシェルとしても十二分なスペックですが、急な降雨でサッと羽織るときはフルジップモデルに敵いません。したがって、レインウェアとして限定するよりは、マルチな使い方ができるしなやかなシェルという位置づけになっています。